振袖はいつ着る?振袖を着るシチュエーション
「成人式に振袖を購入したが、いつ着たらいいだろう?」
「成人式以外あまり着る機会がなさそう」と思っている方も多いはず。
でも実は、振袖を着られる機会は意外とあります。
そこで今回は、振袖を着るシチュエーションやいつまで振袖を着ることができるかについてお答えいたします。
振袖を着るシチュエーションってどんな時?
振袖とは、未婚女性が身につける「正装」の為の着物。言い換えれば「フォーマルなワンピース(ドレス)」のような存在です。第一正装である振袖はどんなに高級な「結婚式」「披露宴」であっても最もふさわしい着物として着用することができます。
その為、「成人式」にはもちろんのこと、お友達や親戚等の「結婚式」「披露宴」に着用するのにはピッタリです。また「お見合い」や「結納(ゆいのう)」の際にも着用することができます。
また振袖を着る機会は、「成人式」や「結婚式」という特別なイベントだけではなく、ホテルやレストランでのパーティーや式典等、少しフォーマルな集まりに適しています。格式の高いお茶会に振袖を着用するというのもおすすめです。
さらにお正月のデートの際「初詣」にはもちろん、親戚やお友達の家へご挨拶に行くときなど色々な機会に振袖は活用することができます。
「成人式」に振袖を着て行く
「成人式」は20歳になった記念の日。もともと日本には大人になった証として「元服(げんぷく)」という習わしがあり、女性の場合は子供の髪型をやめて「丸髷」等の大人向けの髪型し、大人の女性が身に付ける着物をまといこの日からは大人という区切りにしていたようです。
ただ、昨今でも成人とする年齢が変わり、時代によって成人する年齢もまちまちだったようです。現在の日本では成人年齢を18歳に引き下げましたが、成人式は受験などの都合もあり「20歳」としている自治体がほとんどです。その為、4月から翌3月までに満20歳となる人を対象として「成人の日(1月第二日曜日)」に成人式を行っています。
成人式にはほとんどの女性が振袖で参加します。成人となる人が主役の晴れの舞台なので華やかな柄の振袖を着て思い切りおしゃれに装うことができます。
大人の階段を上る日ということで「大人の女性」らしい振袖を選ぶ人もいますが、基本的には二十歳頃だからこそ着られる、若々しい色・柄の振袖を選ぶ方が多いです。
成人式は一生に一度だけの大切な思い出となる日です。しっかり準備して後悔のない成人式を迎えましょう!
「結婚式」に振袖で参列する
結婚式に参列する際振袖を着ている方も非常に多いです。なぜ、結婚式では着物の中で「振袖」を着るのでしょうか?成人式で買った振袖を着るいい機会だからと思っている方も多いと思いますが、それは実は違います。
振袖は「着物」という一括りにされがちですが実は着物のなかにはランクがあります。わかりやすく洋服で言うと「ドレス>ワンピース>スーツ>ジーンズ」という様な感じです。振袖とは、フォーマルな礼服の中でも未婚の女性が着る最もランクが高い着物であり、結婚式のような人生における非常に重要な晴れの場には最も適した正装だと言えます。
その為、結婚式のマナーとして振袖で参加することはとてもいいことであり、新郎・新婦へのお祝いの気持ちを最大限に示すことにもなるのです。
「結納」で振袖を着る
結納は、「二人は婚約します」ということを宣言する儀式のことです。
日本では昔から行われてきた非常に伝統的な文化の一つです。昔は、新郎・新婦の自宅へそれぞれ赴き、結納の品々を渡すという慣習がありました。現在ではホテルのレストラン等で新郎・新婦となる2人とその家族と行うことが一般的となりつつあります。
また、結納品等は省略し、「食事会」のみを行うケースも最近は増えております。
いずれにしても、新郎・新婦の両家の初の顔合わせの場所です。大切な行事だからこそ身なりをしっかり整えて、振袖で参加することはとてもいいことです。
振袖は未婚の女性が着る正装のため、基本的に結婚後に直用することは好ましくない為、振袖を着用できる最後の機会とも言えます。
振袖は何歳(いくつ)まで着ることができる?
振袖=成人式のイメージが一番強いと思います。また、振袖は未婚の女性が着る正装という説明をしてきましたが、卒業式や成人式を迎える際に既婚者であっても振袖を着ても問題はありません。
また基本的な考え方としては未婚であれば年齢制限はありません。
次の世代へ振袖を受け継ぐ『ママ振』
最近では、お子さんや姪っ子さんに振袖を受け継ぐママ振も流行っています。ご結婚など振袖を着る年代は過ぎたとしても、振袖を再利用とする動きが活発化しています。
お子様が自分の着た振袖で同じように大人の階段を上って行ってくれるというのも嬉しいものですよね。振袖にもいろいろな活用方法があるので是非、活用してみてください。